機械式腕時計を長く使おう!オーバーホールや修理について解説します

アイキャッチ用画像 腕時計メイン

機械式(自動巻き、手巻き)腕時計にはオーバーホール(分解洗浄、修理)が必要です。

それは知っているけど具体的にどうすれば良いの?どこでするの?期間は?

と不安に思う人も多いですよね。

僕も最初はそこが取っつきにくくて不安だったものです。

そこで、この記事では次のポイントを詳しく解説しました。

  • そもそもオーバーホールって?
  • オーバーホールする期間、頻度は?
  • オーバーホールにかかる費用は?
  • どこでオーバーホールすれば良い?

実際に僕がオーバーホールに出した時の見積りメールなども公開しています。

この記事を読めば腕時計のオーバーホールの不安は解決!

メンテナンスの不安が無くなってすっきりすれば、より良い腕時計ライフを楽しめますよ。

機械式(自動巻き、手巻き)腕時計にはオーバーホールが必要

機械式の腕時計は、長く使うには定期的なオーバーホールが必要であると考えておきましょう。

オーバーホールにはもちろん費用が掛かります。

特に高級な腕時計はかなりの金額になることもあるため、考えておかないとその時に焦ってしまう。

自動車もそうですが、機械を長く使用し続けるには相応のメンテナンス費、維持費が必要なんですね。

腕時計のオーバーホールって何?

腕時計を分解した写真

そもそもオーバーホールって何?って人もいるかもしませんね。

腕時計のオーバーホールとは定期的な部品単位までの分解洗浄および修理のことです。

腕時計のムーブメント等を細かく分解し部品毎に洗浄、摩耗した部品は交換修理し、組み立て直して調整します。

このメンテナンスをすることで、機械式腕時計は数十年、場合によっては100年以上使えるわけです。

またこの時に外装磨きなどをしてくれることも多いです。

腕時計の傷は歴史だから消したくない人、思い出の傷だから消したくない人は、外装磨き無しで依頼しましょう。

腕時計のオーバーホール期間、頻度の目安は?

では、機械式腕時計のオーバーホールに出す期間の目安はどのくらいでしょうか?

これには諸説ありますが、昔は3~5年毎と言われていました。

しかし今は、ムーブメントや部品、機械油等の向上もあり、この期間が延びている傾向があります。

例えば有名なロレックス(ROLEX)オメガ(OMEGA)は、メーカーは5~10年程度を推奨しています。

ロレックスFAQ

オメガ(スウォッチグループ)FAQ

筆者がオーバーホールに出している期間は?

これは僕個人の話で、メーカー等が推奨しているわけでは無いことを最初に強調しておきます。

その上で話しますと、僕は今まで腕時計の時間ずれが大きくなり始めてからオーバーホールに出してました。

ロレックスとオメガは平均するとだいたい15年くらいでオーバーホールに出してます。

小さな部品の交換の追加費用はありましたけど、頻度を考えるとかなり安上がり。

高級腕時計の耐久性って凄いな…と改めて感心してます。

※再度言いますが、これはメーカーは決して推奨していません。あくまで僕個人の話です。

腕時計のオーバーホールはどこに依頼?費用は?

腕時計のムーブメント写真

腕時計のオーバーホールを頼むにはいくつかの選択肢があります。

また費用に価格差もかなりあるのでじっくり検討してみましょう。

メーカーや正規代理店に依頼する

1番最初に思い浮かぶのがメーカーやメーカー正規代理店に依頼する方法ですね。

製造元に依頼するわけですから、信頼性は1番でしょう。

メーカーによりますが大抵はオーバーホール後半年~2年程度のメーカー保証が付いたりします。

デメリットとしてはやはり比較的価格が高いことでしょう。

あくまで目安ですが、日本ロレックスで基本料金4万円~9万円程度。

オメガは基本料金7万円からクロノグラフ(ストップウォッチ付き腕時計)では10万円超えも…

オメガ修理価格情報

またメーカーによっては並行輸入品に区別を設けてるメーカーがあります。

並行輸入品は正規品より高い価格設定だったり、並行輸入品のオーバーホールを受け付けていないメーカーもあります。

フランクミュラーFAQ

※ロレックス、オメガは正規品、並行輸入品の区別なく同価格で受け付けています。

購入した店に依頼する

腕時計を購入したお店に依頼する方法です。

この方法のメリットは何と言っても頼みやすい、持っていきやすいことですね。

自分が買ったお店(販売店)に持っていくんですから1番楽ちんですね。

販売店はメーカーや正規代理店に取り次ぎ、もしくは提携修理会社に依頼するのが一般的です。

デメリットとしては取次手数料等がプラスで発生する場合が多いことです。

直接持っていかずに、間に販売店がプラスで入るわけですから当然と言えば当然ですね。

また、販売店が提携修理会社に依頼している場合は、社外品の代替部品を使用することはあり得ます。

窓口が違うけど、後述の腕時計修理専門店に依頼するのと同じことですから。

腕時計修理専門店、専門工房に依頼する

最後に腕時計の修理を専門とした会社や工房に依頼する方法です。

僕は結構この方法でオーバーホールをお願いしています。

この方法のメリットは何と言っても安くなる場合が多いことです。

実際に僕が依頼した際の見積りがこちらです。

腕時計オーバーホール見積り画像
オーバーホール見積り画像

オメガ、スピードマスタートリプルカレンダー(クロノグラフ)を16年使用後オーバーホールしました。

依頼したのは時計修理の千年堂 さんです。

メーカーでは基本料金10万弱+部品交換等々で12万超えだったところが、6万円以下になりました。

交換する部品もしっかり明記してくれますし、安心して頼めました。

2020年にオーバーホールしてから2年使ってますけどまったく問題無いです。

デメリットとしては、バネ棒(時計本体とベルトをつなぐ小さなピン)など純正の必要が無い細かな物は社外品代用もあり得ます。

バネ棒などの細かな部分も絶対に純正部品が良い人にはデメリットと言えるでしょう。

ただし見積りを見てわかるように最初にこれは社外品で代替しますと提示してくれました。

僕はベルトやバネ棒を買って付け替えて気分転換したりしてるくらいで、その辺は気になりませんので依頼しました。

オーバーホール後のオメガスピードマスタートリプルカレンダーの写真
ピカピカになりました!

時計修理の千年堂 さん、個人的にはかなりお勧めです。

まとめ

腕時計ムーブメントのアップ写真

機械式の腕時計を末永く愛用するためには、オーバーホールやメンテナンスは重要です。

大事なことなのでオーバーホール依頼先の選択肢を最終チェックしておきます。

  • メーカー、正規代理店
  • 購入したお店(販売店)
  • 腕時計修理専門店

どこに依頼するにしても基本料金はあくまで基本料金

大抵の場合は多少なりとも摩耗部品の交換等が発生するものですから、必ず最初に見積りを貰いましょう。

この記事を参考にして、購入する人は購入後のこと、今機械式腕時計を使っている人は愛機の健康状態を考えてくれると嬉しいです。

また日々のお手入れ、1日使って汚れた皮脂をふき取るとかは是非やって欲しいと思います。

せっかく縁があってパートナーになった腕時計ですから大切にしていきたいですよね。

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